ドラフト v1 ・ 社外秘 2026.07.03 スライド化前の全文テキスト

ミツカン様向け AIO(AI検索最適化)のご提案

検索したら、AIが答える時代の広報

この文書は提案書のスライド化前ドラフトです。記載のデータはすべて2026年6月末〜7月に実施した実測(Google検索・ChatGPT・Gemini・Perplexityへの35件の質問調査、およびミツカン公式サイトの技術調査)に基づきます。ご意見・ご指摘を歓迎します。
01起きている変化

検索結果の一番上が、AIの「答え」に変わりました

「めんつゆ 違い メーカー」のGoogle実画面。AI Overview部分を枠で強調

ポイント:「これからAIの時代が来る」という話ではありません。すでにこの画面で商品が説明されている、という話です。

02広報にとっての意味

「AIにどう語られるか」という管理対象が増えた

これまでの広報の仕事が「メディアに正しく載せること」だとすれば、そこに「AIに正しく語られること」が加わりました。

そのための取り組みを AIO(AI検索最適化)と呼びます。中身は難しいものではありません。AIが読める形で、正しい一次情報を出しておく——それだけです。何をどう直すかは、07で具体的にご説明します。

その前に。御社が今、AIにどう語られているか。35件の質問を実際にAIに投げて調べました。結果が次の3枚です。

03診断① Google AI Overview

AIの要約に、ミツカンは「出るが、いつも2番手」

5キーワードの結果表+実際のAI Overviewスクリーンショット
検索キーワードAIの要約最初に紹介されるのは
納豆 おすすめ メーカー表示されたタカノフーズ(「日本一」の冠も同社)。ミツカンは2番手
お酢 ドリンク おすすめ表示された美酢(CJ FOODS JAPAN)。フルーティスは2番手
めんつゆ 違い メーカー表示されたヤマキ。追いがつおつゆは2番手
ぽん酢 おすすめまだ表示されない—(従来の検索結果のみ)
鍋つゆ 人気 市販まだ表示されない
04診断② 用途の質問

「豚しゃぶに合うたれは?」の答えに、味ぽんは出てこない

ChatGPTの実回答スクリーンショット。「ポン酢 大さじ3」部分を強調

使い方をAIに聞く質問10件(ChatGPT・Gemini×5問)を調べました。

注目すべきは、ぽん酢というカテゴリ自体は勝ち続けていることです。豚しゃぶでも餃子でも、AIはぽん酢を上位に挙げます。消えているのは「味ぽん」という名前だけです。

買い物メモに「ポン酢」と書かれるか、「味ぽん」と書かれるか。用途の質問への対策とは、この差を埋める仕事です。

05診断③ 安全・健康の質問

「味ぽんの添加物は大丈夫?」——AIが最初に読むのは、公式サイトではありません

Perplexityの参照リスト実物。筆頭の第三者ブログと最下位の公式ページを枠で強調

この質問にAI(Perplexity)が答えるとき、参照候補の筆頭は「味ぽんは体に悪い?」と題した第三者ブログでした。「医師が避ける食品添加物ワースト3」というYouTube動画も候補に入っています。ミツカン公式の商品ページは、リストの最下位です。

回答文そのものは「基準の範囲では問題ない」と穏当でした。しかし、答えの土台が第三者のコンテンツである以上、それは結果論です。

なぜ第三者ブログが筆頭になるのか。この質問に正面から答える公式ページが存在しないからです。AIは「聞かれた質問に一番よく答えているページ」を参照します。空いている席に、第三者が座っているだけです。

実害もすでに出ています。

06なぜ、その回答になるのか

AIが読める場所に、御社の一次情報が少ないから

左=AIの引用元の内訳、右=御社サイトの調査結果。矢印で因果を結ぶ

AIは答えを作るとき、ウェブ上の読みやすいページから順に参照します。今回の調査で引用元になっていたのは、比較サイト・個人ブログ・病院や薬局のサイトでした。御社公式の引用はわずか2回です。

御社サイト側も調査しました。原因ははっきりしています。

そして、直せば読まれる証拠もあります。御社の健康コンテンツで唯一ウェブページとして整備されている「酢の力」は、実際にAIの引用元になっていました。

つまりこれは、直せる問題です。

07打ち手 — AIOとして何をするのか

やることは4つ。すべて「AIが読める形に直す」作業です

診断で見つかった穴打ち手
リリース66本すべてPDF。引用ゼロ(06)① リリースのウェブページ化 — PDFと同じ内容をHTMLでも公開し、AIが引用できる形にする
「体に悪い?」ブログが参照筆頭(05)② 健康・安全FAQの整備 — 消費者が実際にAIに聞いている質問を起点に、「添加物は?」「塩分は?」へ公式が正面から答えるページを作る。ネット全体を塗り替えるのではなく、その質問への一番良い回答者に公式がなる
構造化データの記述ミス。「カラメル色素」誤答(05・06)③ 構造化データの修正 — 商品・レシピページの機械向け記述を直し、AIに正しい情報を渡す
用途の質問でブランド名が消える(04)④ 記事のAIO文体化 — レシピ記事・リリースを、AIが引用しやすい書き方(結論先行・商品名明記・出典付き)に改める

特別な新技術は使いません。ウェブ制作と編集の、丁寧な仕事の積み重ねです。だからこそ、始めれば確実に前に進みます。

08効果測定

「AIにどう語られているか」を毎月、同じ質問で測ります

月次レポートのサンプル1枚

納品物は月次レポート1枚と記録シート。社内会議にそのまま出せる形でお渡しします。

09体制

文章を設計する人間と、サイトを直す人間。2つの専門で運用します

10導入プラン

まず、診断レポートから始めてください

AIO診断レポート(2〜4週間・◯◯万円)

本提案の調査を、御社の優先ブランド・優先の質問に合わせて本格実施します。納品物は「AIにどう語られているか」の全記録と、優先順位付きの改善指示書。この段階だけでも成果物として完結します。

改善実装

診断で決めた優先順位に沿って、07の4つの打ち手を実行します。

月次モニタリング

08の定点観測を毎月運用し、改善の効果を数字で確認しながら次の手を決めます。

モニタリングは、その先の打ち手も教えてくれます。AIがどの書き手・どの媒体を読んでいるかが毎月分かるため、「誰に情報を届ければ、AIの答えが変わるのか」——ブロガーやメディアへの情報提供という従来の広報活動の狙いが、データで正確になります。公式コンテンツの外側は、この段階から広げます。

制作メモ(内部・スライド化時の注意)